2006/08/15(Tue) [長年日記]

狩人と犬、最後の旅

今年32本目。

映画というよりも、ドキュメントそのものを見たという感じがする。主演のノーマン・ウィンターは、実際にロッキー山脈に住んでいて自給自足の生活を送っているそうだ。観てもらえばわかるけれど、もう若くはないんだけれど、本当に厳しそうな自然の中で生活しているのが表情に出ている。実にいい表情だ。

大自然の中で生活するということは、当然危険も多いということ。映画の中でもいくつか危険なシーンがあるのだが、ついつい身を乗り出してハラハラしながら観ていた。そして危険が去るとホッとする自分がいる。それほど、リアルだった。

あと、当然といえば当然だが、自然がメチャメチャきれい。そしてでかい。オープニングのシーンで、上空から次第にカメラが下がってきて、犬ぞりがアップなっていくんだけど、最初は犬ぞりなんかぜんぜん見えない。次第に真っ白な雪の中に黒い点が出てきて、さらにアップにすると犬ぞりがはっきりと見えてくるんだけど、大自然に比べたら人間なんか本当にちっぽけな存在ということがよくわかる。

都会の暮らしに疲れたらどうですか?

ただ、残念なのが真夏の今の時期に公開するのはどうかな?あまり寒さが伝わってこないような気がするんだけど…。まぁ、涼しい感じはしたんだけどねぇ。

@テアトルタイムズスクエア 18:50〜

[]